薬膳的テーマ「体を潤し、睡眠改善」

こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。

キウイフルーツの産地は、国内産なら福岡県や愛媛県、外国産ならニュージーランド。キウイフルーツの旬の時期は生産地によって異なることから、スーパーマーケットやフルーツショップで一年中手に入れることができます。

薬膳で「酸甘化陰」といって、酸味と甘みは潤いを生み出します。キウイフルーツは暑さで潤い不足になりやすい季節にとてもおススメです。

【キウイの薬膳的効能】

・体の熱を冷ます
・潤いをうみだす
・喉の渇きを改善
・消化を助け胃の働きを整える
・食欲不振
・排尿を促進
・上がった気を下ろし、イライラを取り除く
※食物繊維が多いので与えすぎると下痢しやすくなるので注意してください。

夜キウイは睡眠の質を向上させる

キウイを食べるタイミングは、朝でも夜でもどちらでも問題ありませんが、おススメは夜です。

キウイに含まれるセロトニンが睡眠改善効果をもたらすことが、台湾の台北医学大学より報告されています。睡眠障害のある男女24人が寝る前にキウイフルーツを2個ずつ食べた経過を4週間にわたって調べた研究です。

結果は、睡眠の質を自己報告するPSQIスコアに42.4%の優位な減少が見られたそうです。こうした研究結果を受けて、睡眠の質を向上させるキウイの特性は世界で注目を集めています。

キウイは皮ごと食べる?!

キウイの効果的な食べ方は、皮をむかずにそのまま食べることです。

キウイは皮にも果肉と同じように食物繊維をはじめとした栄養が詰まっています。表面を軽くみずあらいして、りんごを丸かじりするように食べてみてください(勇気がいりますね)。

表面の毛が気になる人は、毛が短くてあまり目立たないゴールドキウイが食べやすいでしょう。

キウイフルーツの保存は冷蔵庫がおすすめです。手のひらサイズのキウイフルーツは庫内での収納にスペースも取りません。購入時に入っていたプラスチックケースや袋を利用して冷蔵庫内で保存すると便利です。キウイフルーツが硬くて食べごろでない場合は、常温で追熟させましょう。

キウイフルーツはフリーザーバッグに入れての冷凍保存も可能です。
ただし、解凍すると生で食べる場合とは触感が変わってしまいます。凍ったままスムージーに活用したり、ヨーグルトに混ぜたりすると美味しく楽しめます。

季節を限定せず手に入るため、いつでも食べられて、たくさんの嬉しい効能が望めます。甘酸っぱくて美味しいキウイの栄養を実感してみてください。

キウイフルーツのスムージーの作り方はこちら