薬膳的テーマ「味噌/エネルギーを高め、解毒作用」 

こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。

沖縄の味噌を使った郷土料理・アンダンスー。
まろやかで、少し甘みのある沖縄の味噌の味わいを感じられる一品です。味噌と豚肉で炒めたものです。

アンダンスー(油味噌)、アンランスー、アンダンス、アンダンスーとも呼ばれ、ご飯にのせて食べる定番の「ご飯のお供!」の一つです。
方言の意味は「油味噌」のことです。鹿児島県にも「豚みそ」という郷土料理がありますよね、それとかなり似た食べ物です。アンダは油、ミスーは味噌の意味です。

おにぎりの具として中にいれられることが多く、お弁当や焼きおにぎりにのせて食べると最高に美味しいです。

今日は私の故郷、沖縄のアンダンスーの作り方をご紹介します。

琉球王国の時代から大切な保存食とされていた沖縄の「味噌」。沖縄ならではの機構を活用して作る沖縄の味噌は、それぞれが個性的で優しい味わいです。現代でも家庭料理に欠かせない存在として、沖縄の食卓で愛され続けています。

いくつか代表的な沖縄の味噌について紹介します。どちらも島の台所には欠かせない存在で、スーパーマーケットや商店に行けば手軽に手に入ります。

◆1855~1860年頃創業した「玉那覇味噌醤油」

〇特選みそ/丸大豆を麦と米の麹で仕込んでいる合わせ味噌。香り豊かなのが特徴です。

〇首里みそ/大豆に米麹を使った甘さとまろやかさがあるのが特徴です。「アンダンスー」を作るにもおススメ。

〇王朝みそ/国産丸大豆を自家製の米麴で仕込んだ味噌。まろやかさと甘みがあるのが特徴で、そのまま味わっても美味しいので、野菜スティックなどをディップしておつまみにするのもおススメです。

〇うっちんみそ/米味噌にウコン(方言で「うっちん」)を配合したもので、ウコンの実が実が良いアクセントになっています。魚や豚肉を使う汁物料理の臭み消しにもなります。

◆1950年那覇市首里で「具志堅味噌醤油合名会社」として設立された沖縄を代表する調味料メーカー「赤マルソウ」

〇いなむどぅちみそ(郷土料理の「いなむどぅち」用の味噌)沖縄料理には欠かせない「いなむどぅちみそ」/米麹で仕込んだ、低塩で甘口の白みそ。どんな料理にも馴染みやすいのが特徴です。

〇米と麦のあわせみそ/赤マルソウの味噌の中でも人気が高い一品。麦の風味と米の甘味のバランスが良く、シンプルに味噌汁で味わってほしい味噌です。

〇赤みそ/大麦と大豆を使った無添加の味噌で、沖縄の昔ながらの味噌の味です。しっかりと発酵・熟成されているのが特徴です。

【味噌の薬膳的効能】

・解毒作用(デトックス・不要なものを降ろす)
・体を温める
・気(エネルギー)を補い、高める
・脾と胃の機能を高める
・消化吸収力をアップさせる働き

甘辛く味付けされたアンダンスーを茄子やピーマンなどの炒め物に加えれば、コクのある一品に。
田楽味噌風にアレンジするのもおススメです。
一度にたくさん作り、容器やフリーザーパック等に入れて冷凍保存も可能です。

アンダンスーはいろんな料理に使えるので、是非作ってみてくださいね。アンダンスーの作り方はこちら