そろそろスーパーの棚にも、「完熟梅」と書かれた黄色い梅が並び始める季節になりましたね。

実は私、梅を扱い始めた頃——今からもう15年ほど前のことですが——完熟梅=黄色い梅だと思い込んでいました。品種や栽培方法もよく知らないまま、当時の農家さんのおっしゃる通りに、青梅を追熟させたものを「完熟梅」として販売していたことがあるんです。

今でも主人とスーパーの追熟梅を見るたびに、「あの頃のように追熟梅を売ってたら、クレームひとつなかっただろうね」なんて笑い話をすることがあります。(もちろん今は追熟梅は一切販売していないので、どうぞご安心ください!)

今日は、「本物の完熟梅ってどういうものなの?」について、私なりの見解で書いてみました

青梅を黄色くしても、完熟梅にはなりません

青梅を常温で1週間ほど置いておくと、きれいな黄色に変わります。

見た目はまるで完熟梅のよう。しかも皮が硬いので輸送中に傷みにくい。販売する側にとっては、とても都合のいい梅です。

でも、これはあくまで「追熟梅」。樹の上で完熟した梅とは、中身がまったく違います。

本物の完熟梅は「自然に落ちた梅」です

今、10年以上お世話になっている梅農家さんが教えてくれたのが、「樹上完熟・自然落下」という考え方です。

梅が本当に熟すと、まるでマンゴーのように、じゅくじゅくに甘く熟して、「もうこれ以上ぶら下がっていられない!」というタイミングで、ポトリと自然に落ちます。農家さんはその落ちた梅を傷めないよう、地上50cmくらいの高さにネットを張り巡らせて待ち受けています。

ただ、この「落ち梅」には正直に言うと、見た目のいいものばかりではありません。

・落ちた衝撃でできるキズ

・枝と枝がぶつかってできるキズ

・甘い香りに誘われた虫さんの痕跡

・夜中に落ちてしばらく置かれたことで、茶色く変色したりぶよっとしたりしたもの

しかもとってもやわらかくデリケートなので、輸送中の揺れでも痛みやすく、私がいうのもなんですが通販には不向きの梅なんです。

それでも、私がこの正真正銘の完熟梅をお届けしたい理由はただひとつ。日本の文化のひとつである「梅仕事」を楽しんでほしい。本物の梅を知ってもらいたい。そして、子供に伝えてほしい。この思いだけです。

傷んで見えても、漬けると別物になります

ここからが私が一番お伝えしたいところですが、、
キズやシミのある梅を漬けると、漬け上がりがびっくりするほどふっくら、やわらかくなります!漬ける前の見た目なんて、まったく気にならなくなるほど。

毎年、当店を初めてご利用いただいたお客様から「傷んだ梅が届いた」というお電話をいただくことがあります。そのたびに「だまされたと思って、そのまま漬けてみてください」とお願いしているんですが、2週間後くらいに「梅がふっくらしてきてすごく可愛い!」と喜んでお電話くださる方が本当に多いんです。

一方、青梅を追熟させた梅は、漬け上がりも皮や果肉が硬め。(あくまで私の食感の感想ですが)
スーパーの完熟梅と、朝ごはん本舗の完熟梅と、可能であれば漬け比べてほしいほど。まるで別物です。

本物の完熟梅の見分け方

本物の完熟梅は、とにかく傷みが早いので、スーパーで出回ることは99.99999%ないと思います。本物の完熟梅がほしい方は、朝ごはん本舗か、もしくは和歌山などの梅農家さんから直接購入されるのがベストです。

では、当店は梅農家じゃないなのに、なぜ完熟梅をお届けできるのか?
それは、梅農家さんとの信頼関係の一言に尽きます。当店は、朝収穫した梅を早朝引き取りに行き、その日のうちに検品、梱包して出荷します。

数年前までは、こんなに暑くなかったので常温で発送してたのですが、この暑さなので完熟梅の追熟のスピードを少しでも遅れさせるためにクール便で発送しています。

梅農家さんと蜜に連絡を取り合いながら、発送できるタイミングを今か、今かと確認しているのですが、こればっかりは、梅に聞かないとわからないのが本音です笑

昨年、おとどしと不作で、今年は例年並みの収穫量が期待できそうなので、昨年の約5倍の量を確保しています。それでも完売が近づいてきています。

梅仕事、初めての方も、毎年漬けているベテランさんも、ぜひ一度、当店の完熟梅を使ってみてください。自分史上最高の梅仕事、ぜひ楽しんでみてくださいね。

🌿 今年の完熟南高梅、完売間近です

樹上で完熟し、自然落下した「落ち梅」だけを厳選。見た目にキズやシミがあっても、漬けるとふっくら・やわらかに仕上がります。ヘタ取り・水気拭き不要で、梅干し・梅ジュース・梅酒・梅シロップに。

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