薬膳的テーマ『血虚(血不足)』カツオ

こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。

日本では一年を4つの期間に区切ります。5月は春!

春 3月から5月

夏 6月から8月

秋 9月から11月

冬 12月から2月

ゴールデンウイーク後からなんだか体調や気分がすぐれない、身体がダルい、体調を崩すなどの経験はありませんか?

五月病はその名の通り、5月のGW明けあたりから、特に新社会人や新入生などにみられます。新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状のことを指します。

4月になり、新年度に入学や就職、職場の移動、クラス替え、一人暮らしなど新しい環境が始まり、期待や不安、人間関係、思い描いていたギャップとの違いから、無気力、不安感、不眠、疲労倦怠感、やる気が出ない、、、、。

この時期特有のこの状態を「食養生」で対策しましょう。

五月病を中医学に解釈すると「血虚(血不足)」と考えられます。

春になると暖かくなり、冬に内側にこもっていた血や気(エネルギー)が急に全身に巡るので、血を蓄えていた肝が血不足(血虚)になります。

中医学では感情の動きに関係します。強いストレスは気の停滞を生み、怒り・イライラ・思い悩み・抗うつ感・気分の落ち込みといったことが起こります。

そこで、ゴールデンウィーク明けの今日は、血不足(血虚)におすすめのカツオを使ったレシピをご紹介します。

カツオを使ったレシピで真っ先に思い浮かべるのは、カツオのたたき(^^)
カツオの旬は5月です。

カツオは胃腸の機能を養い、お腹を温め、気と血の生成を高める作用があります。 お腹が冷えて下痢しやすく、疲れやすい方などにおすすめです。

【カツオの薬膳的効能】

・胃腸を温める(お腹が冷えて、下痢しやすいひとのおすすめ)

・気血を増やす

・疲労回復

カツオのたたきの作り方は、とっても簡単!

カツオを買ってきたら、全体に塩を薄くふり5-10分置いて水気をふき、あとはフライパンで表面をサッと焼くだけ。カツオのたたきの作り方はこちら

カツオのたたきをおいしく作るポイントは2つ
・できるだけ皮つきのカツオを選ぶこと
・カツオのくさみをとるために、かつおの水気をペーパータオルなどでよくふくこと。

カツオを食べやすい大きさに切ったらバットに入れて、ラップをかけさらに冷蔵庫で冷やすと鮮やかな赤になります!

カツオのたたきをサイコロ状にカットして、きゅうり、玉ねぎ、トマト、アボガドなどと一緒にオリーブオイル&塩であえて、サラダ感覚で食べてもおいしいですよ。
カツオのたたきの作り方はこちら

今週は、ゴールデンウィークの疲れが出やすい時期です。「食養生」を是非取り入れてみてくださいね