種子消毒なし・除草剤なし・農薬なし。それでもお米が育つ理由
生産者情報安高 吉明
朝ごはん本舗の農薬不使用コシヒカリを育てている地元・福岡県芦屋町の農家、あたかさんをご紹介します。
- 住所
- 福岡県遠賀郡芦屋町
- 主な生産品
- お米、赤しそ、ほうれん草、水菜、小松菜
【お米の種子消毒をやめた理由】
日本で流通しているお米の多くは、「種子消毒」を行っています。
種子消毒とは、お米の種についているいもち病やばか苗病などの病原菌を殺菌するために、薬を使って消毒する方法のことです。
もみが発芽するときに病原菌も一緒に繁殖してしまうため、種の段階で消毒しておくのが一般的とされています。
あたかさんも、約20年前までは種子消毒を行っていました。
でも、ある日こう思ったそうです。
「この消毒液を田んぼや畑に捨てたら、土の中はどうなるんだろう…」
使い終わった消毒液を田んぼに捨てることへの抵抗感が、ずっと心に引っかかっていたといいます。
そこで、ある年「種子消毒をしないでやってみよう」と決断。
試してみると、無事にお米ができました。
それ以降、あたかさんは種子消毒をせずにお米づくりを続けています。
【除草剤をやめた理由と、タニシとの共存】
お米づくりで一番厄介なのが、雑草対策です。
田植え後、気温が上がると田んぼの水温も高くなり、あっという間に雑草が生えてきます。
稲の根元に雑草が生えると、稲が吸収すべき栄養を横取りされてしまうため、農家にとって死活問題です。
さらにこの時期、田んぼではジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)が活発に動き始め、やわらかい稲苗を食い荒らしてしまいます。
雑草対策とタニシ対策——この二つが重なる時期が、農家にとって最もきつい季節です。
多くの農家が除草剤を使うのは、こういった理由からです。
でも、あたかさんはその天敵であるジャンボタニシを逆に利用する方法を選びました。
田んぼの水管理を徹底して稲を強く育てることで、タニシに稲を食べられないようにします。
その後、タニシは稲ではなく、後から生えてくる雑草をせっせと食べてくれるようになります。
除草剤もいらない、農薬もいらない。
これは、本来田んぼがあるべき姿に戻る自然農法ともいえます。
【お米アレルギーの子供たちに、お米のおいしさを伝えたい】
あたかさんが農薬を使わないお米づくりを始めたきっかけは、一人の友人のひと言でした。
「友人のお子さんがうちの米を食べるとアトピーが出ないというので、半信半疑ながらも、なるべく農薬を使わない米作りを始めたのがきっかけです」とあたかさん。
農薬を使わないことで稲が病気になるリスクや、まわりの田んぼへの影響を心配する声もあったといいます。
それでも「農薬を使わないでおいしいお米ができるなら、それにこしたことはない」という信念のもと、試行錯誤を続けました。
そして、ジャンボタニシが雑草を食べてくれる農法にたどり着き、平成2年から完全無農薬に移行しました。
お米づくりを始めて30年以上。
あたかさんは今も、薬を使わずに田んぼと向き合い続けています。
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